初めまして、ディベロッパの久野です。
BIRDMANでは、NY支社に、オフィス環境と寮部屋がよぶんに用意されており、東京勤務の希望者が交代制で3ヶ月間、向こうの環境で作業することのできる制度があります。ムービーチームの高松に続きニューヨーク研修に3ヶ月間いってまいりましたので、レポートになります。ニューヨーク研修に関して、詳しくは 2016年10月の築地の投稿 をご覧ください。NY支社での自分の業務は、日本の仕事にリモートで取り組むような形でしたので、ニューヨーク観光や生活の中で受けた刺激について何投稿かにわたり書いていければと思います。
今回は、ソフトウェアエンジニア/アプリケーションエンジニアの立場から、非常に刺激を受けた、ホイットニー美術館の“Programmed”という企画展の作品についてご紹介します。名の通りプログラミングや、規則、信号、シーケンスなどのテクノロジーに関係するテーマの作品展です。
1. Ambigous Icon #5, 2000 | Jim Campbell
Jim Campbellは、”Low Resolutions”シリーズとして2000年頃からLEDを用いた作品をたくさん作っています。こちらはその中でも初期の作品で、LEDの光量で、人型のシルエットが走っている様子を表現しています。写真ではよくわかりませんが、黒い部分をよく見ると、黒く塗りつぶされた電子部品類がむき出しになっていました。”隠さないけど、目立たないようにする”見せ方がとても好きでした。
Low Resolutions Works – Jim Campbell
2. Abstract Browsing 170305(Google), 2017 | Rafaël Rozendaal
Rafaël Rozendaalは、ポスト・インターネットアート界隈で有名な方で、知っている方も多いかもしれません。このイラストが、何かというと、グーグルのトップページです。要素の構成に面影がありますよね。Abstract Browsingとは、本人の自作したChrome拡張機能のことで、それを利用して、抽象化されたサイトです。この拡張機能はChromeウェブストアからどなたでもインストール可能です。
アウトプットが、織物(Weaving)になっています。よすぎる….。
Weavings – Rafaël Rozendaal
3. Broken Volume(10L), 2013 | Cheyney Thompson
コンクリートブロックをランダムウォークのアルゴリズムを用いて組んだ作品です。コンピュータアルゴリズムを用いた立体造形の作品はこれに限りませんが、個人的にとても好きなテーマです。
4. CodeProfiles, 2002 and 2018 | W.Bradford Paley
ザ・プログラミングアート! Javaのコードに、実行内容(図形や線のアニメーション)がオーバーレイ表示された作品です。通常”Oil”とか”Wood”などとある作品の材料/技法の記載には、もちろん、”Java”と書いてありました(なんか違う気がしますけど…)、面白いです。
4作品のみの紹介となりましたが、いかがでしたでしょうか?
ニューヨークにはたくさんの有名な美術館や作品がありますが、このような作品は自分たちが普段使っているような知識や技術を用いて作られているので、また別の楽しみ方もできて、面白いですよね。来年の4月19日までやっているそうですので、ニューヨークに行く機会のある方はぜひ足を運んでみてください。
Programmed :: https://whitney.org/exhibitions/programmed