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    NY report in 2019 winter

    はじめまして。
    ディベロッパーの鳥居です。
    今年の1月から4月の3ヶ月間、弊社の制度で NY に行かせていただきました。
    短期旅行ぐらいでしか海外に行ったことが無い私が、NY で3ヶ月間生活をし、行ったこと、感じたことなどをレポートとして書かせていただきます。


    『なぜ志願したのか』

    私は元々内向的な性格で、平日は仕事が終われば直帰、休日は基本的には家に籠もり、旅行もほとんどしないという人間でした。
    年齢も20代後半ということもあり、このまま惰性で歳を重ねることに焦りを感じていたので、今後の人生に少しでも影響を受けるような経験がしたく、NY 行きを志願しました。


    『現地の様子』

    滞在中の現地の様子を少しだけ紹介します。

    冬の NY

    私が滞在していたのが1月〜4月だったので、滞在中はほとんど冬の気候でした。
    冬の NY は本当に寒い。事前に聞いてはいましたが、本当に寒かった。
    一日中マイナス10℃以下なんて日も普通にあり、少し外に出るだけで耳が取れるんじゃないかってくらい痛くなります。雪はそこまで降らず、乾燥した冷たい風が吹き荒れる日がほとんどでした。
    冬嫌いの私が何故その時期に行くことを選んだのかは…後述します。

    雪の日は降ってもこれくらい。どっさり積もるという感じではありませんでした。

    どんな寮か

    寮の位置はブルックリンにあり、マンハッタンまでは電車で3,40分で行くことができます。最寄り駅がいくつかあり、都会すぎず、田舎すぎずな丁度よいところでした。
    寮では同居人と一緒に暮らしました。同居人の名前はガブ。彼も BIRDMAN の社員です。
    寮は全部で3部屋あり、私とガブに1部屋ずつ(それぞれバス/トイレ付き)、そして残りの1部屋を共有で使います。
    私の部屋は地下室で、一日中暗かったので、日中は陽が当たる共有部屋で仕事をしたりしていました。
    また、現地の家屋は防寒対策がしっかりされており、外が寒くても屋内は暖かく、快適に過ごせました。

    共有部分。キッチンに立っているのがガブ。


    『文化の違い』

    前述の通り、私には海外経験がほぼ無かったので、日常の些細な文化の違いにも衝撃を受けました。
    その中でも一番感銘を受けたのが「感情をオープンにすること」でした。
    どんな小さな親切にも必ず “Thank you.” とお礼を言うし、不満があれば文句を言います。
    口に出さずとも、態度に出すことも多いです。私も、スーパーの店員の英語が聞き取れずに何度も聞き返していたら、露骨に嫌な顔をされ、呆れられたこともありました。
    そういう経験をしていく中で、日本では常識の「空気を読む文化」が一切無いんだなと実感しました。言わなきゃ伝わらないし、察してもらおうともしないという姿勢にとても感銘を受けました。
    元々私も空気が読めない人間で、何でもかんでも言って損するタイプなので、現地の方が居心地良いと感じました(笑)

    また、現地の人達はめちゃくちゃフレンドリーです。何故あんなにフレンドリーなのだろうか…。
    電車の中などで、明らかに知り合いじゃない人たちが突然話し始めるのを何度も見て、「日本だったら変人扱いされて無視されるだけだよなあ…」と毎度驚いていました。

    特に文化の違いに感銘を受けた出来事があり、電車の中に閉じ込められたときのことでした。
    ある日の日中、そこそこ混んでいる電車に乗っていたら、突然電車が停止し、1時間半ほど電車内に閉じ込められてしまいました。
    閉じ込められている間、全員がイライラする状況にも関わらず、ジョークを言い合ったり、歌を合唱したりして、和やかな空気で運転再開を待っていました。ネガティブな状況ですら楽しんで過ごすという文化がすごいなと思いました。日本だったら絶対ありえないですよね。

    もちろん、アメリカの文化の全てが良いというわけではありませんが、普段空気を読み合う日本人の私にとってはとても刺激的で、見習うべき部分も多いと感じました。


    『Meetup への参加』

    3ヶ月間の滞在中、現地のオフィスに通うことが無くなり、平日の仕事は寮(自宅)で行うことになったため、自然と寮にいる時間が長くなってしまいます。
    これではいかんと思い、現地の方との交流や、英語のトレーニングを目的として、同僚に勧めてもらった Meetup に参加することにしました。

    Meetup とは

    “近くに住んでいる人が集まって一緒に学んだり、 交流したり、共有したりすることです。”
    https://www.meetup.com/
    世界中で開かれているイベントを検索し、参加できるサービスです。

    参加したグループ

    元々私は Meetup に参加するようなタイプの性格ではなく、初対面の人と話すのが苦手なタイプだったため、日本でもそういうイベントは避けてきました。ですが、現地で行うことの全ては「旅の恥はかき捨て」だというアドバイスをいただき、どうにでもなれという気持ちで参加することにしました。

    私が参加したのは、英語を気軽に話しながら練習しようというコンセプトのグループでした。
    そのグループでは週3回、マンハッタン、ブルックリン、ニュージャージーのうちのどこかのカフェでイベントが開催され、内容は約2時間雑談をするだけ。参加人数は毎回約20人程です。参加者の国籍は様々で、日本人はたまにいるかな…くらい。
    「英語を練習するイベントだし、参加者の英語力は自分と同じくらいだろう」と軽い気持ちで参加したのですが、そんな浅はかな考えとは反対に、ほぼ全員英語が話せる状態でした。
    日本出発前に、3ヶ月ほどオンライン英会話をやってはいたのですが、みんなの会話が全く聞き取れずに1時間経つ、なんてことが何度かありました。

    毎回、グループで話し始める際、「英語勉強中だから、ひどい英語だったらごめん」と謝っていたのですが、「誰でも毎回最初はそうだから気にしなくていい」と言ってくれる、優しい雰囲気のイベントだったので、参加のモチベーションも下がることはありませんでした。

    結局、そのイベントには合計10回以上参加したのですが、回を重ねるにつれて、英語にも慣れ、意思の疎通ができていったような気がします。
    また、イベントに参加する中で、様々な人たちと出会いました。インターンに来ているデザイナー、現地で働く Web エンジニア、休暇中のパイロット、ボクシングに明け暮れる学生、ビザの関係で働けない主婦など、普段接したことのないような人たちと話すことができました。
    話し相手には毎回、どんな志を持って NY に来ているかを聞くようにしていたのですが、多くの人が高い向上心を持って行動しており、私も負けてられないなと感じていました。
    話したうちの何人かと SNS で繋がったりしたので、今後も定期的に連絡を取って、仕事や英語学習のモチベーションを維持していきたいです。


    『現地のバスケットボールに触れる』

    アメリカといえば、言わずと知れたバスケットボール大国です。アメリカのプロリーグの NBA の人気は世界的に高く、バスケットボールが生活に根付いています。
    その本場のバスケットボールに触れることも今回の滞在の目的のうちの1つでした。
    実は、私が極寒の冬の時期に滞在を希望をしたのは、NBAを見るためでした。NBA のレギュラーシーズンは10月〜4月だったので、どうしてもその時期に行きたかったのです。

    NBA 観戦

    NY には、2つのチームが存在します。マンハッタンを本拠地とするニューヨーク・ニックスと、ブルックリンを本拠地とするブルックリン・ネッツ。
    寮がブルックリンにあるということで、私はネッツを応援していました。今シーズンのネッツは好調で、スタジアムも活気づいていました。
    滞在中は、ネッツの試合を6試合、ニックスの試合を2試合観に行きました。
    NY は物価が高いので、もちろん観戦のチケットの価格も高く、そこそこの席でも $100〜200 ぐらいします。滞在中は、チケット代だけでかなりお金を使いました…(笑)
    観客の盛り上がり方も現地はすごいですね。ホームチームの良いプレーは立ち上がって喜びますし、アウェーチームに野次もとばします。数年前に日本で見たBリーグ開幕戦の何倍も盛り上がっていたような気がします。
    チケット代は高かったですが、普段画面で見ている NBA 選手たちのプレーを生で見るという感動と、スタジアム全体が盛り上がる興奮は、一生の思い出になりました。

    ブルックリン・ネッツ対シカゴ・ブルズ@バークレイズ・センター

    地元の人たちとバスケ

    NY では、いたる所にバスケットボールコートがあります。ふらっと歩けばすぐに見つけられることができます。
    気温が暖かい日には、寮の最寄りのコートによく行っていたのですが、1人でシュートを打っていると、必ず誰かに「一緒にやろーぜ」と声を掛けられます。小学生に誘われることもあれば、大人に誘われることもありました。一緒にやってる内にどんどん人数が増え、オールコートのゲームに参加することも何度かありました。
    子どもが話す英語は速く、何を言っているかを聞き取るのは難しかったため、コミュニケーションを取れていたかどうかは微妙ですが、現地でここまでフレンドリーに知らない人とバスケができるとは思ってもいませんでした。

    最寄りのバスケットコート。平日、休日問わず賑わっていました。


    『さいごに』

    3ヶ月間、アメリカで生活する中で、多くの経験を得ることができました。
    元々の志望動機であった、「内向的な自分を変える」きっかけとなるような体験をできたと思います。
    今まで日本ではしなかったようなことを、「旅の恥はかき捨て精神」でやってみて、人と接することの楽しさ、外出することの良さを知りました。
    なので、今後は積極的に勉強会に参加したり、休日に旅行に行ったりして、視野を外の方向に向けて行動していきたいです。

    また、上記のことに限らず、滞在中に考えたこと、感じたこと全てを今後の生活に活かしていきたいです。

    私の NY レポートは以上です。拙い文章でしたが、読んでいただき、ありがとうございました。
    最後に、私の一番のお気に入りスポットのセントラルパークの写真です。