「日本でもあんな広告つくりたいな!」
こんなやり取りを耳にすること、多々あると思います。
海外のグラフィック本を見ていても、写真ドカーンみたいなカッチョイイ感じのやつ。
カナダにいた時もインパク値高めの広告、たくさんありました。
たとえばこんな感じ。バス待ってる時に激写しました。
乳製品の品質を訴求する広告。
コレ、説明されなくても何となく意味わかりますよね。
画だけでちゃんとコミュニケーションが成立してます。しかも一瞬で。
そもそもカナダにいたのも英語圏の広告を肌で感じたいという理由もあったのですが、
こういう文化圏で実際に生活してみてはじめて、
カッチョイイ広告にせざるを得ない事情がわかりました。
これって特にカナダに限ったことではないかと思いますが、カナダの話でいうと
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コミュニケーションの相手 = 英語しゃべれない人たち
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なのです。
国民の半数以上が移民で成り立っているカナダは、コトバ(英語)は武器になりません。
だから誰もがわかるユニバーサルなネタで
クリエイティブなコミュニケーションをしているのです。
※当然コトバを武器にした広告もたくさんあります。
こういう姿勢ってすごく大事ですよね。
人間の本質的なトコロ(ココロ)に訴えかける絶妙なスタンス。
日々こういう仕事をしてると、ついついテクニカルな手法に走ってしまいがちですが、
いつもひと呼吸おいて人間のコミュニケーションを見つめ直すコトって
とっても大事だなぁと、こういう広告見るといつも思ってます。
ちなみに・・・
夜な夜なよく職質される身としては、こういう系には特に敏感です。
いろんな意味でやられました・・・
※地下鉄駅ホームの柱に張ってあるPRISON BREAKの広告