そんなことを思ったので今年はカンヌ広告祭に行ってみることにした。何かをつかめれば良いのだが。。。カンヌは自分のクリエイティブ能力に少しでも刺激が与えられてそれをスタッフに還元できればいいなー、と考えてます。
そんな中、先日Twitter上での会話の流れで1-10designの社長バスキュールの社長、イメージソースの社長、AID-DCCの社長、ワンパクの社長と電通のスーパープロデューサーが一同京都に集まって飲む機会あり行ってきました。(命名【京都サミット】)
まあ色々悩んでいた私は、聞いてよ、聞いてよ、としつこいと思われそうなくらい自分の疑問を投げかけた訳ですが、結局みなさんも同じような悩みがあったようで、そこを突き抜けて今の彼等の会社が日本を代表するような会社になっているんですよね。。。で、やっぱり思ったのが、それぞれの会社の中の人間がちゃんとそれぞれのロールをこなしていて社長がいなくても仕事が回っていること。うちの場合、自分のキャパ=会社のキャパみたいな感じに多少なりともなっている気がする。自分がほとんど全ての仕事に首を突っ込んでいるからかもしれないが、何となくそう思ってしまう。社長不在でも会社が回る、というのは凄く大事で自分以外の窓口がちゃんとある、ということ。何が言いたいかって言うと、、、社内を組織化しない限りそういう人が育たないんじゃないかな、と。
で、このBLOG自体を川村 真司さんが書いた記事「海外エージェンシーで働くのに必要なモノ」を読んで思わず書きたくなった訳なんですけども、すごく良い記事であの記事を読んですごく思いだした。あ〜〜〜、そうそう、そうなんですよ、と。そう言えばオレ日本人じゃないし、オーストラリアではそうやって働いていたわ、と。そういえば昔は自分のポートフォリオを製本してそれを本にするのに4、500ドルかけて作ってたなーとか、デザイナーがコンビニで売ってる既存の履歴書のフォーマット使ってる時点で負けだな、とか思ってた。良く僕はスタッフに「どういう仕事やりたい?」っ聞くんですが、たまに答えられないスタッフがいる。正直めちゃくちゃ残念だ。。。っていうかむしろ若干怒りがこみ上げる。自分は常に「ポートフォリオの中にこういう仕事が足らない、こういう仕事をポートフォリオに入れたい」とか思っていたから、ああいう仕事やってみたいとか、面白そうな仕事が入ってくると自分にやらせて欲しいと上司にお願いしたものだった。。。つまり仕事に対して肉食系であって欲しい。そうだ、スタッフの意識をそうやって変えていこうと思う。
日本に来てから10年経ちますが、僕は常に自分のポートフォリオを良い仕事で埋めたいと考えてきていた。当然バードマンをやっていくにあたっても全ての作品は自分のポートフォリオになるつもりでやっていっている。しかし、自分だけそういう気持ちではダメだな、と川村さんの記事を読んで思った。そう、スタッフ一人一人が自分の作品、ポートフォリオとして作っていく意識を持ってもらわないとだめなんだと。これってそういえば、自分の中では常識だったから得にスタッフには教えてなかった。当たり前のこと過ぎて。でもこういう部分もスタッフに教えて行かなきゃいけないのかな、と考え始めた。かつてはSpiced Graphixって名前でやっていたBirdman前身のサイトも、自分のポートフォリオを載せるために作ったサイトで会社にするつもりで作った訳ではなかった。それが今に至る訳だから、自分にとってはポートフォリオを作る大切さ、というのは身にしみて分かっている。それと同じ温度をスタッフにも共通で持ってもらわなければ、、、と思う。
ちょっと長くなったので締めくくりたいのだが、、、つまり今後の方向性としてはいい人との出会いは常にオープンにしておき、組織として拡大するような方向も視野に入れていこうと考えている。拡大するのが目的ではなく、あくまでもクリエイティブを高めるためにいい人を入れていこうかな、と考えています。
このBlogは誰に向けて発信するためではなく、自分のために自分の考えをまとめるために書いたものなのであしからず。